筋トレをしすぎるとハゲる!?半分ホントで半分ウソ?
密かに巷で「筋トレするとハゲる」という噂が広まっているようですが、これは体を鍛えてかっこよくなりたいと思っている男性にとってはかなり衝撃的でしょう。確かに勝手なイメージではボディビルダーの人には薄毛の人が多いような気もしますし、以前、イギリスのタブロイド紙でもそのような記事が掲載されたことから、注目を集めているようですね。そこで、気になるこの噂の真相を確かめてみました。
筋トレは男性ホルモンを増やす!
「筋トレ=薄毛」の図式ができた最も考えられる理由。それは、筋トレによって男性ホルモンの分泌量が増えることだといえます。特に短期間での激しい筋トレは「テストステロン」という男性ホルモンを活発に分泌するのですが、実はこれがAGAと深く関わっているのです。この成分は「5αリダクターゼ」という還元酵素と結合することで薄毛の原因である「ジヒドロテストステロン」に変換されるのです。つまり、筋トレをするとAGAになる要因である男性ホルモンが多く分泌されることから、このような噂が広まったというわけです。
筋トレでハゲる人、ハゲない人
筋トレでテストステロンが増えることはわかりましたが、実際にはボディビルダーの人がみんなハゲているわけではありませんね。つまり、筋トレをしても薄毛になる人とならない人がいるのです。筋トレをすることで薄毛になりやすい人は、AGAの遺伝子を持っている人やすでにAGAを発症している人、そして髪の栄養が不足している人です。髪も筋肉もたんぱく質でできています。筋肉の増強にはたんぱく質が多く使われるため、髪にいくはずのたんぱく質が減ってしまい、もともと栄養がない人はより不足して、細々とした不健康な髪になってしまうのです。つまり、これら以外の人は、いくら筋肉隆々になっても薄毛にはならないのです。
オーバートレーニングは危険!
ここで1つ注意することがあります。それはやりすぎは危険だということ。実は筋肉をつけたい一心であまりにも急激に激しい筋トレを行うと、男性ホルモンの分泌が減ってしまうのです。男性ホルモンが低下すると、さまざまな弊害が現れます。
・男性機能の低下
・体力の低下
・疲れやすい
・脂肪がつきやすくなる
・やる気がでない
・性欲がわかない
これらのことから、筋トレでハゲるという噂は、半分は本当で半分はウソということがわかりますね。ただし、いくらAGAの遺伝子がなくても筋トレのやりすぎは禁物。男性ホルモンの不足で弊害が出ないよう、しっかりと休息や睡眠をとりながら、自分に合ったペースで行うことが一番大切です。また、AGAの疑いのある人は、必要以上に筋肉をつけることは諦めたほうがいいのかもしれません。